東武鉄道は、2021年4月20日(火曜日)、持続的な鉄道運行を目的として、大師線(西新井~大師前駅間)において添乗員付き自動運転(GoA3)の実施に向けた検証を開始すると、公式発表した。

同社は、首都圏1都4県において都市路線と地方路線が混在する多様かつ広範囲にわたる鉄道運行を行っており、総営業キロ程463.3kmの路線網を有し、大手民鉄では近畿日本鉄道(総営業キロ程501.1km)に次ぐ第2位である。
今後、進行するであろう少子高齢化や沿線人口及び労働人口の減少が進む中で、安全かつ利便性の高い輸送サービスを維持継続することを目的としている。
添乗員付き自動運転(GoA3)は、主に非常時における避難誘導などを行う乗務員を列車へ乗務させる形態で、現在は千葉県浦安市の舞浜リゾートライン(ディズニーリゾートライン)がこの形態で営業運転を行っている。

鉄道の自動運転については、国土交通省など関係各所との検討を進め、2023年度以降、大師線において夜間の試運転を中心に検証運転に取り組み、その結果を踏まえて自動運転の実施を目指すとともに、国土交通省鉄道局内の「鉄道における自動運転技術検討会」での議論を踏まえつつ、将来的には添乗員付き自動運転の実現を目指すとしている。

※GoA :「 Grade of Automation」のこと
【参考リンク】
東武鉄道公式サイト