東武鉄道と相互直通運転を行っている、第三セクター鉄道事業者の会津鉄道(本社:福島県会津若松市材木町)と野岩鉄道(本社:栃木県日光市藤原)は、2021年3月13日(土曜日)にダイヤ改正を実施した。
今回のダイヤ改正は、会津鉄道が主体となって実施され、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、利用旅客が激減したことによる経営の悪化に加え、東武日光・下今市方面~会津田島・JR会津若松方面間の輸送人員低迷、2019年11月27日(水曜日)・12月24日(火曜日)に相次いで発生した、会津線非電化区間における脱線事故により、東武鉄道線への乗り入れ対応車両が不足している状況を受け、沿線住民の通勤通学の「足」を守り、特急「リバティ会津号」との接続を考慮し、利用状況に合わせたものとしている。

会津田島⇒新藤原駅間下り1本(会津田島駅9時02分発・新藤原駅9時58分着)のみ、6050型電車で運転される「区間快速」列車が設定され、2017年4月21日(金曜日)のダイヤ改正により「快速」「区間快速」列車が廃止されて以来、東武鉄道線内には乗り入れないものの、約4年ぶりに「区間快速」列車が事実上復活した。

東武鉄道線へ乗り入れる快速「AIZUマウントエクスプレス3号・4号」の会津田島~東武日光駅間運転取り止め、会津田島駅発上り初列車の「時刻繰り下げ」ならびに西若松駅発下り終列車の「時刻繰り上げ」の実施、会津田島~JR会津若松駅間の普通列車のうち上下2本の運転取り止め、一部列車の運転時刻変更が主な改正内容となっている。
